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2006年の春から始めた求職活動も紆余曲折を経てなんとか2006年末、年もおしせまった上海で終止符を打つことができました!今後は上海での暮らしについて書いていきたいと思います。

2025-05

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先週病院へ行ってきました。顔が紅く腫れて日に日にひどくなるので
しょうがなく。海外傷害保険に加入していないので、料金が高い外国人用
の病院には行けず、中国ローカルの病院に行ってきました。

中国の病院ではまず順番をとるための掛号費が必要です。
掲示板を見ると「普通専家」のお医者さんの掛号費17元、「特殊専家」
のお医者さんの掛号費は59元、ここは迷わず普通専家。

番号をもらって、よく見ると「前に295人います」との表示。
295人!!何時間待つんだろうと不安になるも、電光掲示板の番号は
10人単位でわりと速く回転し、2時間後には自分の番号が表示されました。

診察室は小部屋が5つくらい並んでいて、次から次に患者さんをさばいて
いきます。自分の番号が呼ばれ、診察室に入ると机にはパソコンと
乱雑に散らばった番号札以外なにもない。診察室っぽくないなあ、と
思っていると。

医者「どうしたの」
私「顔が腫れて二重まぶたが一重になってしまった。だんだん紅くなるし」
医者 ちらっと見て「大丈夫、大丈夫 ただのアレルギーだから、ところで
日本人?こっちに何年いるの?仕事は何?」

と関係のない質問をされて、「じゃあ薬出しとくから」とパソコンをぱぱっと
打っておわり、その間1分くらい。なんとなく納得いかないながらも
「大丈夫」と言われると、このまま一生一重かも、という深刻な悩みも
晴れ、足取り軽く精算窓口へ(97元なり)、それから薬の窓口へ並んで、
薬を受け取りやっと本日の予定終了。

次回帰国したら海外傷害保険に入ろうと思いながらも、なかなかおもしろい
体験でした。

(後日、薬は効いたようで、無事治りました。
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この間テレビを観ていたら、外灘が写っていて、きれいだな、と思った後
そういえばすぐ近くにあるんだ、ということに思い至り、久しぶりに
行ってみました。

だんだん近づいてくる夜景をバスから見る時はいつもわくわくします。
バスを降りて浦東を見渡せる位置に立つと色々なことを思い出します。

初めて船で大阪から上海に着いた時、まっさきに外灘に向かった時の高揚感。
大連から船で上海に着き、福建へ列車で向かった際、列車のチケットが
なかなか取れなくて大変だったこと。
上海にいる人を訪ねて来た冬の事。
仕事探しで不採用の連絡をもらったときは毎回外灘に来て(ユースホステルが
外灘に近かったので)、よしまたがんばろう、と自分を鼓舞していたこと。

そのときどきで、気持ちも状況も違いますが、節目節目で外灘は私の想いを
受け止めてくれていたように思います。
たくさんの人が私のようにいろんな想いを抱えて外灘に立つんだろうなあ。
たくさんの人のたくさんの思いを呑み込んでますます輝いていく外灘。
外灘があること、それも上海が好きな理由かな。

外灘夜景

春節のお休みに日本へ帰国した時、去年からずっとどうしようかと
悩んでいたことに決着をつけてきました。

この結論を将来良かったと思うか、間違いだったと思うかは今後の生き方しだい。
良かったと思えるようになると信じているし、そうしていきたい。

まだ今の時点では心のどこかに穴があいたみたいで、なんだかスースーして
寒いというか寂しいような、でもすっきりしたような気分です。

昔、卒業式の時在校生が歌ってくれた「ひとつのこと」の歌詞
-あす登る 山も見定め いま終わる ひとつのこと-
という感じです。
以前、苗苗(miaomiao)先生がだから東京が好きというエッセイを
書いていましたが、私も真似して“だから上海が好き”を書いてみようと
思います。

本日は春節休暇の最終日、10日ぶりに上海に帰ってきました。
空港からバスに乗ろうとしたところ、家の近くの徐家匯まで行く机場3線
(エアポートバス3線)の乗り場には長~い列が。バスが来ても1台目では
乗れそうもない、入国審査ですでに1時間以上並んでいたのでもう並びたくないし。
ふと横を見るとちょうど机場5線上海駅行きバスがもうすぐ出発というところ、
駅からはタクシーで帰ればいいや、と思いそのバスに乗り込みました。

しばらく走っていると上海駅のひとつ前のバス停は人民広場だと気付きました。
人民広場と上海駅では、人民広場からのほうが我が家に近そうだと思い、
そこで降りて、バスの下の荷物入れからスーツケースを取ろうとしたところ・・・。

バスのおばちゃん「あんた、どこで降りるって言った?」
私「上海駅・・・」
おばちゃん「そうだろう、荷物あんなに奥にあるじゃない」
私「いや、でもやっぱりここで降りようかなと・・・」
おばちゃん「だめだめ、荷物とれないから上海駅で降りなよ、さっさと乗って
乗って」と再びバスに押し込まれました。

そのときなんだかうれしくなって、上海に帰ってきたー、と思いました。
この「お客様は神様じゃない」距離感が私にはとても心地良いのです。
わたしの“だから上海が好き”その一でした。(変でしょうか?)



PS:その時になぜか、店頭に何日か早く流行のブーツを並べるために、色んな
国の人が汲汲となって時間合わせをしている経済は私はやっぱり好きではないと
思いました。いいか悪いかではなく、好き嫌いの問題ですけど・・・。
現在春節休暇で日本へ帰国中なのですが、本日だけ東京で仕事があり
出勤してまいりました。上海で混み具合No.1と胸を張って
言える地下鉄1号線で毎朝出勤しているので、東京の満員電車なんて
軽い軽いと思っていたのですが、甘かった。

前と後ろからの圧力で体が薄くなった気がしました、すごい密着度。
(ここが例えばとても広い空間で、見ず知らずの他人とこんなに密着
 してると考えるとすごく異常なことですよね。)

しかし、さすが長年満員電車の歴史を誇る東京、その乗客の所作には
風格を感じました。押されても踏まれても文句も言わず、無表情に時間が
過ぎるのを待っている、オトナだなあ。

それに比べると満員電車の歴史が浅い中国は、毎朝あちこちで
「押すなよ」「足踏むな」「もっとつめてよ」と罵り声が絶えません。
この間、同僚は顔をひっかかれたそうで、縦に2本爪の跡がついていました。
これは満員電車の歴史の浅さゆえなのか、国民性なのか、
判断するにはもう少し時間が必要なようです。

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by 桜花 . . . .