以前、中国の深センに住んでいたころバスでよく見た光景。
席に座っている人がバス亭で降りると近くに立っていた人がさっとその席に
つく、ここまでは普通なのだがすんなり座るわけではなく微妙に
腰を浮かしている。なにをしているんだろう、とじっと見ていると
やがて腰をおろすのだが、どうしてこんなことをするのか不思議でならなかった。
ある日友人に尋ねたところ「前の人の体温で温かいのがいやなんでしょう、
なにか菌がうつるような感じで」という答え、ふーんそうなんだ。
暑い南方ならではなのか、さすがに上海ではそういう光景は見たことがない。
さてどうしてそんなことを思い出したかというと「中国人は洋式トイレの
便座に座っているか」というのは、常々思う疑問だからだ。
公共の洋式トイレはまず間違いなく座っていない、座れないほど
汚いから。悩むのはオフィスビルの洋式トイレ。わりときれいだけど
座って大丈夫かな、なんか濡れているような・・・いちおう拭いておこう、
とトイレットペーパーで拭くのだが、なんとなく落ち着かない。
だってバスの席で前の人の体温を感じるのがいやだと思う人達が、はたして
皆が座る洋式トイレの便座に座るだろうか?
こんなことを考えなければならないのもすべて、洋式トイレのせいである。
世界中のトイレ(世界中のトイレに行ったわけじゃないけど)のなかで
洋式トイレほどつかいにくいものはないと思っている私の理想のトイレとは?
次回に続く・・・(久しぶりの更新がトイレの話題ですみません)
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